あの後。
基樹は朝になっても帰ってこなかった。
待っていたかったけれど。
きっともう戻ってこない、という確信の方が強かった。
独りきりの部屋に居続けるのは居た堪れず部屋を飛び出し、ほとんど自棄になって新幹線に飛び乗った。
今頃、基樹はどうしているんだろう。
友達の家にいるのか。それとも、私がいないと知って部屋に戻っているかもしれない。
いずれにせよ、どうせまた油ギトギトのコンビニ弁当とビールとスナック菓子を買って、出てきた腹肉をさらに育てているのだろう。
ちょっとは昨晩のこと、後悔してくれて…―――ううん、きっとせいせいしたと思って自由気ままな夜を満喫しているんだわ。
…だって、基樹は私のこと嫌っていたんだから…。
私から基樹に連絡することはできなかった。
どんな反応が返ってくるのか怖かったし、それに、ショックから立ち直れていないというか、まだ混乱していた。
もやがかかっているように、頭がぼんやりとしている。
「また止まってる」
基樹は朝になっても帰ってこなかった。
待っていたかったけれど。
きっともう戻ってこない、という確信の方が強かった。
独りきりの部屋に居続けるのは居た堪れず部屋を飛び出し、ほとんど自棄になって新幹線に飛び乗った。
今頃、基樹はどうしているんだろう。
友達の家にいるのか。それとも、私がいないと知って部屋に戻っているかもしれない。
いずれにせよ、どうせまた油ギトギトのコンビニ弁当とビールとスナック菓子を買って、出てきた腹肉をさらに育てているのだろう。
ちょっとは昨晩のこと、後悔してくれて…―――ううん、きっとせいせいしたと思って自由気ままな夜を満喫しているんだわ。
…だって、基樹は私のこと嫌っていたんだから…。
私から基樹に連絡することはできなかった。
どんな反応が返ってくるのか怖かったし、それに、ショックから立ち直れていないというか、まだ混乱していた。
もやがかかっているように、頭がぼんやりとしている。
「また止まってる」



