「紗枝ちゃんは春樹達とまわるの嫌じゃない?」 「嫌じゃないよ」 「良かった。春樹のやつしつこいし……紗枝ちゃんの送り迎え頼んだから!!それなら紗枝ちゃんも浴衣で来れるでしょう?」 「えっ?!」 送り迎え? 誰かが私の家まで来るって事? 「浴衣何色?」 「紺色」 「ウチは赤。楽しみだね」 私の頭の中は“送り迎え”ってことばかり。 こんな話をしながら校舎に向かっていると、「おはようさん」という春樹君の声が聞こえてきた。