それから、祖父母が心配してきてくれたことを、東さんに伝え、カフェを出てきた。

東さんにはまた会えそうな気がするな。

そして、私は六本木ヒルズまで向かう。

途中、要におじいちゃんとおばあちゃんが突然来たことを伝えると。

お客様用布団を買いにいってくれるらしい。

今日中に配達してもらう!って、意気込んでた。

普通はもう夕方だから無理なんだけど、要の実家が家具、インテリア、布団も売ってる大型店を経営をしてるから、あっさりできるとのこと。

おじいちゃんとおばあちゃんにはマンションに泊まって欲しかったから、本当に助かった。

待ち合わせの場所に着くと、二人から抱きしめられる。

「威音っ、大学出たら北九州に来なさい。おじいちゃんとおばあちゃんと一緒におったらいいっちゃ。何も心配せんでいいとよ?」

おばあちゃんの優しい言葉に、泣きそうになった。

黙って頭を撫でられてると。

「ここにおったら、日頃無関心のバカ息子に見合いとかさせられて、結婚相手まで決められたら困るやろ?」

おじいちゃんがそう言いながら。

「よしっ!パーティーぶっ壊しに行っちゃろーや!」

なんか、宣言された。

『パーティー?!』

「まずはめっちゃドレスアップして、三人で乗り込んでやろーや!」

何?!

ノリノリの二人に引きずられるようにして、お店に突撃!

何も考える間もなく、上から下まで変身させられました。