「オレここで帰るな」

「う…ん、そうだね。ありがと」

ハルトのマンションの前で、あたしは藤紀と別れた。

このままハルトの部屋に泊まるかもしれないし…
帰るにしてもハルトに送ってもらえるし。

あたしはちょっぴりハルトの喜ぶ反応を期待しながら部屋へと向かった。


 「ピンポーン」


…あれっ?


何度かチャイムを押したけど、出てくる気配がない。

ハルト出掛けちゃったのかな?


ドアノブに手をかけると…軽い感触。

…カギ開いてんじゃん

寝てるのかな?でもまだ寝るには早いし。


そう思って、あたしはドアを開け、中に入った。






…暗い部屋…



あたしの後ろから差し込む月の灯りで照らしだされたものを…






─あたしは自分の目の方を疑った。


散乱した服…下着…



あえぎ声と共に漏れるあのセリフ…



「あっ…あぁ…っ…もっと…もっとしてぇ…ハルト…ハルトの大きぃ…」

「…ほら…もっと良くしてやる…」



明らかに裸で
折り重なる男女



挿入部をこちらへと
さらけ出し


リビングへと続く廊下の真ん中で











ハルトが他の女を抱いていた。