四日目

ようやくミカちゃんからメールがきた。


〔しばらく帰れないけど心配しないでね。ママには連絡入れたから。ゴメンね〕


とりあえず連絡がきた事でほっとした。

だけど…いきなりどうしちゃったのかな?
理由がわからないからまだ心配な事には変わらないのだけど…

ママにも連絡したって言うし、彼女だって一応大人なんだから。

危ない目にはあってないと思うけどね。



そしてあたしには違う問題もあった…

ハルトがホストだって事。
本人からちゃんと話しを聞きたい。


メールしても電話してもシカトされたから

あたしは直接店に向かった。

彼もあたしの用件はわかってるハズなんだ…

  《@LOVE》

サラから聞いた彼の仕事場。

さすがにお金がないからお客として店内には入れなくて

あたしは店の前で待っていた。

何人かのお客さんが入ったり帰ったり…

ホストがゲストを出迎えたり見送ったりしている中に
あたしはハルトの姿を見つけた。


ハルトもあたしを見つけて

  『…凛』


声には出さなかったけど
彼の唇は確かにそう言っていた気がした。


そして何もなかったかのように店の奥へと消えた。