俺のこと好きになれよ。

気づくとここは、中庭の人目が当たらない場所だった。

「ねーねー、お嬢ちゃん!お財布の中に1万円入ってたんだど嘘ついたのかな?」

そう言って私の肩に手を伸ばそうとしていた。


すると、その男の頭の上にペットボトルが降ってきた。

上を見上げるといかにもチャラそうな男の人がいた。

こいつもこの男の人の仲間かな?

まあ、助かったんだしさっさと逃げよ。

そう思って気絶している男の人をどけて中庭を出ていこうとしたら、窓から男の人が私をずっと見てる。


自意識過剰とかではなく周りには私しかいないから自然にそう思えた。


「何ですか?」

私は男の人に向かって言った。