とうとうきてしまった。クリスマス。

実は私はそれなんかより、この間のキスが忘れられなくてモヤモヤしていた。

何と言っても光が私を引き寄せた理由が知りたかった。



ま『ごめんねぇ〜!彼氏との待ち合わせが5時からだからってそれまで過ごしてくれるなんてあんた最高だよ。』

私『なぁにそれ嫌味ですかぁ?( ͡° ͜ʖ ͡°)』


そう、なんとかクリスマスは一日中暇にはならなくて安心した!



ま『今日はありがとね!それじゃあ私は彼氏とのクリスマス楽しんできまぁす❤︎』

私『全然!逆に助かったし!うん、楽しんできてね!』


そういって別れると私は暗くなった街の中に光るイルミネーションの道を歩いていた。

"ここ1人で歩くの恥ずかしいな!知り合いに会いませんように…!"



ートントン



誰かに肩を叩かれ振り返ると



私『っ!!』

こ『お前っまさかの1人?∑(゚Д゚)』


なっこいつ本当に失礼だわ。



私『そっそんな訳ないでしょ!!私にはちゃんといます!』


つい私は嘘を付いてしまった。



こ『えっ…?』


ん?なんでそんな顔するの?



私『なんなの?』

こ『いやっ別に。意外だったから。』

私『意外って何よ!!!失礼なっ』

こ『じゃっ俺行くわ。』


そういって光は人混みの中に消えていった。
"あーあ。嘘ついちゃった。"

しばらく街中を歩いてもう帰ろうと細道を歩いていると



「おーい、ねぇちゃん!1人で何やってんのぉ?(^^) 俺らと遊ばない?』


うっそ。怖いっ。ガラの悪い人達に絡まれちゃったよ。



私『1人じゃないです!!彼氏待ってるんです!』


必死に嘘を付いた。でもこいつらは



「彼氏?どこにいんの??どうせ嘘だろ。こんなとこ1人でいるとか。嘘ついてねぇでさっさと付いて来いよ」

私『嫌ですっ!やめて!やめてよ!…』


その時



ードン!!



こ『俺の女に何やってんの?気安く触ってんじゃねぇよ』

「何が彼氏だよ。嘘ついてんじゃねぇぞ⁉︎証拠見せろよ。そいつの彼氏だっつー証拠」

こ『…。』

「やっぱ嘘じゃねえかよ!ふざけんな!…」

その瞬間!

こ『ごめん(小声)』

私『!!!!!!』


光が唇を重ねてきた。もちろん私をかばうための演技。
…でも…



「んっだよ。行こうぜ」


彼らが去って行った。

まだ唇が重なったまま。その時私は思ってしまった。
"このまま時間が止まればいい"



こ『…。』

私『っ…』

こ『マジごめん!!!!!!』

私『えっ何で謝るの?』

こ『だってお前彼氏いんっ…って待てよ?』

私『!!(はっ!)』

こ『お前今1人ってことはさっき嘘ついたな?本当は彼氏なんかいねぇんだろ!』

私『だって!!仕方ないじゃん!!あんたに1人なんて言いたくなかったんだもん!私は…!』


すると光はまた私にキスをした。



こ『じゃあ俺が彼氏になってやるよ』

私『えっ?!///』


私はその時純粋に嬉しかった。だってもう気付いてた。
私は…
"光が好き"