「他の男に見せてたまるかよっ…。まだ俺だって見た事ねぇのに…///。」

水着姿なんてほとんど下着姿と変わらないじゃないか。絶対に他の男に見せたくない。

それに…。
里奈の水着姿なんて見て、俺が冷静でいられる自信もなかった。
絶対に触れたくなって、嘘の恋人関係のまま手を出してしまいかねない。


俺はこの夏休みが終わったら、里奈にちゃんと告白しようと思っていた。
嘘の恋人じゃなくて、夏休み限定の恋人じゃなくて…。ずっと一緒に居てほしいと気持ちを伝えようと決めていたんだ。

…だから、あと少し。
せめてこの旅行が終わるまでは、堪えよう。
心の中で誓う俺。

そんな俺の様子に、智樹は溜め息を吐く。


「お前さ、究極のツンデレだな。分かりにくいんだよ〜。
里奈ちゃん年下なんだから、もう少し気遣ってやれって…。その内、嫌われるぞ?」

「っ…うっせぇよ。」

と、言いつつも…。
さっき見た明らかに寂しそうだった里奈の表情が頭から離れない。