「え?でもそんな風には見えな…」

「あの時の記憶をあまり思い出させ
たくは無いんだ…」

「…どういう事?」

「環にだけは言う。絶対に誰にも言うな。
できたらこの話を忘れ去ってほしい。」

「…聞かせて?」

「菜穂は1度中学の時、自殺しようとしたんだ。」

「…え?」

「突然いわれてもクラス違ったからわからないよな。
菜穂と話し始めたのって小4位だろ?」

「うん。小学校の時はあまり話せなくって…」

「それから…中2で引っ越した。
それから中1の時に屋上に来なくなっただろ?」

「どうしてそこまで知ってるの?」

「菜穂が言ってたんだ。仲がいい友達ができて
昼休みに屋上に行くとかならずいてくれるってな。
俺菜穂と家近くて良く遊んでたんだよな。」

「うん。その時に委員会忙しいから来れない
かもって言われて…」

「あいつは本当になんでもかかえこむな…
あいつは委員会なんかに入ってなかった。
部活もな。」

「え?じゃあ私避けられて…」

「そんなんじゃない。逆にずっと会いたがってた」

「じゃあなんで?」

「自殺しようとしたって言っただろ?
クラスの奴らにいじめられてたらしいんだ。」

「え?どういう事?なんで菜穂が?」