〜直也side〜

菜穂は大分復活。

でもやっぱり心配だな…

そういう流れで売店へ向かうことに。

しかも2人で。

一樹は環にいい所を見せたいからと他の売店へ。

「菜穂。何食べたい?」

…俺も少しいい所見せたいのかも。

「え?えっと…か、かき氷…食べたい!」

かき氷か。暑いし丁度いいや。

「何味がいい?」

「イチゴがいい…」

女の子らしいな…可愛すぎ。

「分かった。買ってくるから待ってて。」

「え、いや!自分で払うよ!」

毎回奢るときこの会話してる気がする。

「俺も食いたい。だからついで。」

「あ、ありがとう…」

なんだろうこの照れ顔…死ぬんですけど。

「…ん。」

そして売店でイチゴのかき氷とメロンのかき氷を買った。

あと…売店の人が俺のファンだったらしく気づかれてファンに捕まった。

で、お詫びにドリンクサービスしてもらった。

「ごめん遅くなって。」

「ううん!並んでたんでしょ?ありがとう!」

「並んではいなかったんだけど…ファンに捕まった。その代わりにドリンクサービスしてもらった。」

「あらら…。お疲れ様。」

「はい。かき氷と麦茶。」

「やったぁ!直也。ありがとう!」

この笑顔で癒されるんです。

ぼーっと見てるだけで本当に。

「イチゴ食べたいの?」

見てるのすぐバレました。

「え?あ…うん。」

「ぼーっとしてると溶けちゃうよ?食べたいなら言えばいいのに。はい!」

そう言ってスプーンにすくって俺の前に差し出してくれる。

なんか心が通じてるみたいで嬉しい。

「ん…ありがとう。」

「私にもメロン少し頂戴?」

「うん。どうぞ。」

俺も菜穂と同じようにして食べさせる。

「美味しい!ありがとうね。」

「よかった。」