次の日。



「菜奈ー!!昨日午後何があったの?」




真結に早速昨日の事を聞かれた。
真結なら《桜井遥》っていう人の事知ってるかなあ……?




『えっと……かくかくしかじかで……』




遥希が目の前で女の子と抱き合っていた事、寝過ごした事、屋上で桜井遥に出会った事を順に説明した。





すると。



「…え…っええ!?あの遥先輩と話したの!?」




あの遥先輩…?何の事だろう。




私が?の塊のような顔で真結を見つめると、



「遥先輩といえば学校で知らない人はいない程有名な人だよ!?菜奈ってば私の知らないところでやるねー!」




『は、ああああ??
って、私は別にそんなつもりじゃ……』




なんて事言うんだ真結は……!私を軽い女みたいに言って…!




「あははっ!冗談冗談。でも珍しいね。遥先輩が女子と話すなんてさー。」