大将も気が付いたのか
自分の首元を触った。



その瞬間大将は勢いよく
休憩室を出て行った。



大将を怒らせた。
春の香くらい当たり前なのに。



「稚菜は大将が好きなんだよな?」



竜士はあたしに優しく聞いてきた。



「みんな稚菜が大将が好きなこと
わかってたんだよ?
でも稚菜が自分の気持ちを我慢してるから
みんな黙ってたけど…稚菜が苦しいのはイヤだよ。」




ことりちゃんはあたしを優しく
抱きしめてくれた。



「俺……稚菜が好きだ。」




『竜士……。』