猟犬に愛された姫~ドリームライブ~

「「「「殺陣!?!?」」」」



和哉と竜士と大将と安藤くんは
声をそろえて驚いた。




縁ちゃんがみんなに
説明をするために図面を見せた。



「新曲のAngel Beatsはあたし達天使に
扮したメンバーが天界にきた悪の反逆者と
戦うってテーマの曲なの。」



縁ちゃんがそう言うと
3曲目に歌うAngel Beatsの
衣装のデザインが書かれた
スケッチブックを見せてきた。



そこにはスカート部分が白い羽で
できた後ろが長く前が短いドレスが書いてあった。
横には稚菜の文字。

他のメンバーもデザイン別の白いドレス。
みんな同じなのは背中に白い羽が付いてること。



「それで悪役はここのジムの人が
引き受けてくれたの。」



「俺達聞いてないぞ?」



縁ちゃんの言葉にあたしを睨む大将。
安藤くんも恨めしそうにあたしを見てるし。




『だって2人とも大会に出るのに
お願いできないもん。』



「今からでも俺達が加わるのはできませんか?」




安藤くんは縁ちゃんと真未とことりちゃん
まりにお願いした。



「できるよ。あたし達的には最後に稚菜が
戦うボス役は大将くんにやってほしいの。」




『でも…!大会まで5日もないんだよ!?』



あたしがそう言うと大将は
あたしの頭にポンと手を置いた。



『大将?』



「よろしくお願いします。」




大将はメンバーにふかぶかと頭を下げた。



でも春は大丈夫なのかな?