「なんだ?ほぼ毎日どんなに遅くても
練習してるくせに大会に出ないお前より
安藤のが頼りになる。」



会長さんの言葉にあたしは大将の顔を見た。



「お前さ?自分のせいでリングに
上がれなくなった人がいるから自分もって
もうその人は前に進んでるじゃねえか。」




安藤くんは大将にそう言うと
あたしの顔を見た。



「今回だけでもいいから大会に出ないか?
稚菜さんと一緒に前に進んでみろ。」




『あたしも…あたしも大将が
頑張ってるとこ見たい!』




きっと大将は本当は大会に出たいはず
あたしがライブをしたいのと同じで。



「わかったよ。」



そんなわけでライブまであたしは
ジムとことりちゃん達との練習で
てんてこ舞いな日々が始まった。



大会まで1週間ちょっと
大将も頑張ってる。
だからあたしも負けないように頑張ろう!