「ここいいか?」


するとあたしの隣にドカっと
タバコを吸いながら座る大将。




気まづい……
なんでわざわざここなんだろ?




「そんな緊張しなくてもなんもしねぇよ。
お前に渡したいものがあるだけだ。」





『渡したいもの?』




大将は不思議そうにしている
あたしに大きな紙袋を渡した。





中をみると手首足首に巻き付けるダンベルと
プロティンの粉末の業務サイズが入っていた。




『これって…』




「一応ダンベルはお前でも負担にならない
重さにしたしプロティンもお前が好きな味だから
ムリなくできるだろ?」





もしかしてこれあたしのために?





『ありがとう。』




「早く痩せて整備場から消えて欲しいだけだ。」




大将はそう言ってるけど
あたしは理由がそうでも嬉しかった。