あたし達はそっと中に入ることにした。



「スカイロードをうちの安木自動車の
系列として一緒に頑張りましょうよ。」




あたし達はそのおじさんの話しを聞いた。





『安木自動車って?』





「やり口が汚くて値段に見合わない
高額な値段でお客さんをだましてるって
この業界じゃ有名だよ。」




縁ちゃんはあたしに説明すると
安木自動車のおじさんを睨みつけた。





「だいたいスカイロードは
慈善事業並の営業で売り上げが
なかなか上がらないみたいですね。」



なんかムカつく…
なんで社長は黙ってんの?




『待ってよ!』





「「「「稚菜!?」」」」




いきなりのあたしの行動に
一緒に隠れていた真未とことりちゃんと
縁ちゃんと竜士が驚いた。
もちろん社長も整備長も近くで見ていた
大将を含めた整備士たちも唖然。



『言いたいこと言ってくれてるけど
いったいなんなの?何様なの?
スカイロードにはスカイロードのいいとこが
たくさんあるの!
安木自動車なんかに負けないんだから!』






あたしは一気にそこまで言うと
固まったままのみんなに気づいて
我に返った。