-ガンッ!!





あたしはいきなりの出来事に
なにが起きたかわからなかったけど
自分の頬に感じる痛みと熱さ…
そして唇から流れる鉄の味で
大将に殴られたんだって理解した。





大将があたしを殴るなんて
なかったからあたしは驚いて
まるで夢の中にいる気分だった。




だけど痛みで動けないでいる
あたしの髪を掴み壁に叩きつけた。




なんで?
あたしなんかした?



「お前…春をイジメたんだってな?」




え?