「「ごめんね、せっかくの桜が見えないんだ。せめて俺達の前を開けてくれれば見えるんだけどなぁ…」」




普通に退いてって言っても聞いてくれない。


なら、俺達の事が大好きなその心を利用すればいい。




「ちょっと、早くそこ退きなさいよ!」



「蒼様と恋様の視界を妨げないで!!」



「みんな早く退いて!!早く!!」




ね?


退いてくれるでしょ?





あー、でも後ろからついて来る場合はどうしようかな。



……ま、いっか。


面倒だからそのまま行こう。




そして女達を引き連れて、家族の元へ。