俺、兄貴になりました④




「よ、吉田っ…お、おはよう!…うーん、くれるのは嬉しいんだけど、ちょっと困っちゃうよ」



そう言った俺に、吉田はニコッと笑いかけてくれる。



あー!可愛い!

ニコッてした!今!ニコッて!!



吉田夏海


それがこの子の名前。



クラスでも人気の女の子で、席替えして隣の席になって仲良くなった。


笑った顔がすごく可愛いんだ。



もっと話したい!


そう思った俺だったけど…。



「慎くーん!」


「これ作ったの!食べてっ」



その日、休憩時間やお昼休みになる度に女子が俺を囲んでくるから、吉田と話す時間なんてなかった。


かといって、サッカー馬鹿の兄達のようにチョコをくれる女子を無視するなんてことも俺にはできない。



やっと追い払えたと思ったら、今度は吉田の方が友達と話してたり…。



もー!!

俺の貴重な時間を返せぇえええっ!!