なんていう俺のささやかな希望は…。 「「くっさ!!」」 やっぱり叶うわけもなく。 帰るなり家の中が甘ったるい臭いで充満していた。 あー、もう。 ホントヤダ。 「雷…俺、今日だけ家出していい?」 「え、煌が家出するなら俺も一緒に行く」 雷は「煌がいなきゃ落ち着かないし」と、当然のように言う。 俺も雷が隣にいないと落ち着かないから、家出するときは自然と雷も一緒だと思ってる。 気分最悪のままリビングに入れば、もっと甘い臭いが鼻をついて気持ち悪くなる。