廊下を進んでやっと教室に着いた。
あー、もう朝礼始まる時間じゃん。
危なく遅刻扱いになるところだった。
実は俺たちは同じクラス。
大体の学校じゃ、双子は別々にされるんだけど。
ほら、俺たち仲の良すぎる双子だから。
アイドルの兄達を見習って『同じクラスにしてくれなきゃサッカーやめる』って言ってみたら、あっさり承諾してくれた。
そのあと、その事を知った翔にぃに『お前らあいつらの悪いとこばっか見習ってんじゃねぇよっ』って怒られけど。
「「おはよーございまーす」」
ガラッと教室の扉を開ければ
「遅いぞ、このサッカー馬鹿共っ」
なんていう担任の國井先生…通称クニちゃんの声。
「クニちゃん怒んないでよ」
「仕方ないんだよ、女子に襲われてたんだ」
「クニちゃんって呼ぶな!先生と呼べ!そしてそこのチョコの山をどうにかしろっ」
クニちゃんが指差した先は俺たちの席がある方で、その方向を見れば、大量のチョコの山が俺たちの机に置かれている。
やっぱり…。
いらないって言ってんのになぁ。
「クニちゃん、俺たちサッカー選手なの」
「知ってるわボケ」
「うん、だから太っちゃうと困るんだよね」
「太ると動けなくなるからな」
「そうそう。だから受け取れないって断ってるんだけど」
「チョコを貰いたくても貰えない男子達に対する嫌味かコラ」
「でもせっかくくれた女子がかわいそうでしょ?」
「そうだな。だから何だ」
「「クニちゃんに全部あげるー」」
「いるかボケ!!なんなんだお前ら、嫌味か、俺に対する嫌味かゴラ!!」



