葵は迷っていました。劉児に自分達が最後には一体化することを伝えるべきかどうかを。
 悩んでいると後ろの席の方から劉児が困ったような声で女子と話している声を聞いて一旦考え事を中断しその女子に注意をしに行きました。

 「安立さん、八神さんが困ってます。諦めて退いてください。」
 「転校生の新堂さん、いきなりしゃしゃり出ると嫌われますよ。」
 「嫌がる人を他所目にして知らない顔をするよりは良いと思います。」
 「良い度胸じゃない!覚えてなさい!その言葉後悔させてやるわ!」
 「わかりました、覚えています。」

 葵がそう言い放つと足立は立ち去り自分も席に戻り座ると周りから拍手喝采をされました、が、彼女はそれを聞くよりこれからのことを改めて考え直すことにしたのです。

 (劉児が事実を知ったら彼はどうするのでしょうか?私達は最後には一人の人間になる…。)

 まだ開かれぬ箱は四つその四つが開きしときが劉児の選択と決断が試されそれによって彼女たちがどんな人間になるか決まることを劉児に話してないのでした。