ーーー 僕の部屋の扉が勝手に開いた。 ここの職員で勝手に僕の部屋に入ってくる人はいない。 千歳ちゃんですら、そんなことしない。 一体誰だ。寝ぼけた頭で考えながら扉の方に目をやる。 扉の向こう側から漂ってくる、鉄と火薬の混じったような不快な臭い。 死を感じさせるその臭いに吐き気がした。