少しだけ。


それは私には勿体無さすぎる言葉で、

嬉しすぎるものだった。


「渚が一緒にいられなかった分、

俺に真ちゃんを守らせてくださいってね。

了解をもらってきた」


「へ?」


「真ちゃん、俺じゃダメかな」


真っすぐ私を見る目は、

本気のようで優しくて。


明さんとの距離がさらに狭まる。


ダメなんて言えない。


明さんは渚くんと引き合わせてくれた。


笑ってアルバムを見ることができた。


渚くんとの思い出を

かけがえのないものにしてくれて、

私に前を向かせてくれた。


明さんがいなかったら、

私は変われなかった。


けど、これは恋なのかな。


ただ、親切にしてくれたから、


勘違いしてるんじゃないのかな。


でも…