そうこうしてる間に、車が止まった。 「大きな家ですね」 「まぁ、親父が張り切っちゃったんだよ」 4人家族にしては十分な家。 今じゃ、明さんも家を出て2人だなんて。 「行こうか」 「はい」 何を言われても平気なんて嘘。 本当は今にも帰りたいくらいに怖い。 明さんが玄関を開けると、 お母さんの方が出迎えてくれた。