ーーーーー

あっという間に夏休みが終わった。

幸くんのおかげで、今年の夏休みはしっかり勉強できたため、2学期初のテストでは、5教科とも高得点‼︎

学校が始まってからは、放課後に駅で待ち合わせて、勉強のために図書館に行く事になっていた。

だから、テストが返却された放課後は急いで駅へ向かい、テスト結果を真っ先に幸くんに伝えた。

「すっげーー‼︎
俺も負けてらんねぇな!」

「幸くんが教えてくれたおかげだよ!
ていうか、幸くんが私に負けてる訳ないじ
ゃん!」

「いや、俺は普通だったよ。」

「嘘でしょ、それ!」

「いや、本当だって。」

「じゃあ何点だったの?」

「、、、、、。」

「ほら、言えない!
てことは、点数良いんじゃん‼︎」

「いやいやいやいや、良くねぇよ。
悪くもねぇけど。」

「じゃ、何点?」

「、、、、、74」

「良いじゃん!
元々頭の良い高校なんだし、レベルの高い
テストなんでしょ?」

「そうでもねぇよ。」

「はぁ〜〜。
頭の良い人は言うことが違うな〜。」

「おいおい、、、。」


他愛もない会話。

そんな時間が、今の私にとっては最高に幸せな時間となっていた。