久しぶり、幸くん


ー17:30ー

さすが、夏だ。

まだ外が明るい。

でも、そろそろ電車に乗らないと帰るのは19:00をまわってしまう。

でも、帰りたくない。

そんな葛藤が私の中ではあった。

(そういえば、2年前もこんな気持ちがあった
ような無かったような、、、。)

いろんなことを考えていると、

「そろそろ帰らないとな〜。
俺ら、一応受験生だし。」

幸くんがそう言った。

「そう、だね、、、。」

(まだ、帰りたくな「ああ〜、帰りたくねぇな〜。」

(え、、、⁉︎)

自分の考えていた事が、なぜか幸くんの口から出てきた。

つまり、、、

(幸くんも、私と同じ事思ってたって事、、、
だよね?)

「でも、、、

やっぱ、帰らねぇとな!」

パッと椅子から立ち上がった幸くん。

(これも、2年前と同じだ、、、。)

「うん、そうだね。」

私も幸くんに続いて立ち上がろうとすると、目の前に手が差し伸べられた。

「、、、え?」

「ほら、行くぞ。」

(捕まれ、って事、、、?)

「何ぼーっとしてんだよ。
行かねぇのか?」

そう言いながら、差し伸べてきた手をさらに私の前に出してきた。

本当は帰りたくなかった。

でも、そんな幸くんの些細な行動が嬉しくて、私は

「行く、、、。」

幸くんの手を取り、椅子から腰を上げた。