ー日曜日 13:00ー
(今日は間違えてない
前は心配だったけど、今日は大丈夫!
、、、、、じゃないよ〜(泣))
13:00になったというのに、また幸くんが来ない。
(なんで〜〜?)
半泣き状態になりかけていた。
すると、
「園、田、、、?」
また後ろから声が聞こえてきた。
だけど、今日は笑い声じゃなく、私かどうかという本人確認をしてきているようだった。
「あ、幸くん!
遅い!遅刻だよ‼︎
それに!園田美来留じゃなかったら、私は
誰なの?」
問いかけに問いかけで返してみる。
そしたら、今度(こそ)は声を出して笑ってきた。
「そうだよな。
園田じゃなかったら、お前誰なんだろうな
〜(笑)」
「もう〜ッ‼︎また馬鹿にしてる⁉︎」
「してねえって。
お前が予想以上に可愛すぎて、本当に園田か
どうか、つい確かめたくなっただけだよ。
しかも、半泣きになってるし。
そんなんだったら、ため息ついてくれてた
方がいいって(笑)」
「は、半泣きになんてなってないよっ、、、
まだ‼︎ ///」
褒められた嬉しさと滅多に言われない言葉に対するくすぐったさ、そして、ため息つくなと言った本人がため息の方がいいと矛盾を言ったことへの小さな怒りが、私の顔を熱くしていった。
とは言っても、怒りは小さく、嬉しさやくすぐったさに勝るはずもなかったため、それはすぐに消えていった。
「、、、その服、俺がやったヤツだろ?」
(あ、気づいてくれたんだ、、、。)
「う、うん。
私、あの頃から大して身長伸びてないの。
だから、去年の夏もきてたんだけど、、。
今日はせっかくだし、幸くんがくれたお気
に入りの服で来ようって、一昨日に今日のお
出かけを決めた日から決めてたんだ。
まだ、この服、見てもらえてもいなかった
しね。」
彼は驚いたようだった。
それでも、
「、、、ありがとな。」
と私に言った。
そう言った時の彼の笑顔は、2年前に見た時よりも優しく、柔らかく、大人っぽく、そして、かっこよくなったような気がした。