とりあえず、泣いて泣いて、泣き切った後、私達2人は公園から出て駅に向かって歩いた。
「あ、2学期からまた元の学校に戻るから、
俺。」
「え、そうなの⁉︎」
「こんなんで嘘つくかよ。」
「じゃあ、また同じ駅から登校するんだね!」
(なんか、嬉しいな〜)
そう思いながら彼を見ると、私からわざと目線を外しているように見えた。
少しばかり、彼の頰には赤みがさしているようにも見える。
(、、、ん?
私、変なこと言ったかな?)
「、、、あのさ」
不意に声がかけられ、慌てて応える。
「な、何?幸くん」
「、、、また、出かけねぇか?
今日、修了式だったんなら、明日から夏休
みだろ?」
「うん、そうだけど。」
「じゃ、勉強の息抜きに遊びに行こうぜ!」
「うん‼︎」
そうして私達は、幸くんの指定で次の日曜日である明後日の午後1:00に◯◯駅の東口に待ち合わせることになった。
(あの時と同じ、、、。
これも再現してるのかな?)
「それじゃ、日曜日にね、幸くん!」
「おう!
今度はため息つくなよ!」
「つ、つかないよッ‼︎」
駅に到着してからは、同じ電車に乗って帰った。
幸くんは、元々住んでいた家より学校に近い所に住む事になったみたいだけど、彼の乗り降りする駅は以前と変わらないようだ。
つまり、私の方が降りるのが早い。
だから、電車を降りた後、幸くんの乗った電車が見えなくなるまで、私は電車を見送る事ができた。