久しぶり、幸くん


「お待たせ。」

10分もしないうちに戻ってきた彼は、息1つ乱れていなかった。

「早かったね。
何買い忘れたの?」

そう聞くと、彼は小さくニッと笑って、

「はい。」

1つの紙袋を私の前に出してきた。

「え?何?」

「あげるよ。」

「えぇ⁉︎」

「今日買い物に付き合ってくれたお礼。」

紙袋を受け取り中を見る。

「え⁉︎これ、さっき見てた、、、‼︎」

そう、中身はさっき私が見ていたワンピースだった。

「こんなの受け取れないよ。」

「言っただろ?お礼だって。
受け取ってよ。」

悩むものの、せっかく買ってもらったものだし、、、。

「、、、、、ありがとう。」

受け取ることにした。

「どういたしまして。」

そう言って笑った彼は、満足気な顔をしていた。