「お、い、し、い〜!」
結局、クレープを食べることになった私達は、店の近くにある椅子に座って休憩中〜。
「うまそうに食うな〜(笑)」
「だって美味しいし。」
黙々と食べ終え、幸くんも食べ終わる頃、私は聞いた。
「ねぇ、今日なんで来るの遅かったの?」
「ん?」
「だって、幸くんって、何かあって集合する
時、集合時間の10分くらい前には集合場所
にいるよね?
中学の時、そうだったし。」
「ああ〜、、、
ちょっと顧問に呼ばれたんだよ。
だから、部活ねぇのに、午前中は学校に行
ってた。」
「そうなの⁉︎
じゃ、連絡くれればよかったのに。」
「なんで?」
「だって、朝から学校行ってたんだったら、
私と13:00に待ち合わせって大変でしょ?
だから、連絡くれれば、今日はやめたのに
なって思って。」
「いや、そんなに大変じゃ無かったし。
それに、今日の予定、変える気はなかった
から。」
「え?」
「でも、遅れるって連絡くらいしとけばよか
ったな。ワリィ、、。」
「う、ううん。大丈夫。」
「、、、、、、、。」
「、、、、、、、。」
(沈黙、、、。何か話を、、、あ!)
「今日、なんでコーチに呼ばれたの?」
「ああ、次の試合について話があるって言わ
れたんだ。
それで呼ばれた。」
「そうなんだ。」
「ったく、明日もどうせ部活行くんだから明
日でもいいのによ〜。
あ〜、面倒くせぇ〜。」
「、、、ぷっ、はは、あははは。」
その言葉を聞いて私は目が点になり、そして笑った。
「何笑ってんだよ。」
「だって、幸くんが面倒くさいって。
なんか意外すぎて面白くて、あはは。」
「そんなに意外かよ。」
「うん、意外!」
私があまりにも元気に言ったものだから、彼は少し苦笑いをした。
と思ったら、
「そろそろ帰るか。」
と立ち上がりながら言ってきた。
「あ、うん。」
寂しい。
どうしてかそう思った私は、素っ気ない返事をして歩き始めていた幸くんを追うため、椅子から立ち上がった。

