ー日曜日 13:00ー
(東口、、、って、ここであってるよね?)
メールを確認して、駅の表示をチラッと見る。
(あってる、、、。
まさか、駅自体間違ってる⁉︎)
再度メールを見て、駅の表示を見た。
(あってる、、、。)
「はぁ〜〜〜。」
大きな安堵のため息をついた。
「ぷっ、あははははは。」
後ろから聞こえてきた笑い声に驚いた私は、え⁉︎、という声と一緒に勢いよく振り返った。
「ゆ、幸くん!びっくりさせないで‼︎」
「悪い悪い。
お前見つけて近づいて来たら、いきなりた
め息とか、なんか笑えちまって。」
「もう‼︎笑い事じゃないよ!
幸くんが一時になっても来ないから、私が
待ち合わせ場所間違えちゃったのかと思っ
た!
それで、メールと駅の表示見てあってたから
、安心してため息ついただけだよ。
って、いつまで笑ってるの?(怒)」
「いや、マジで悪ぃ。
あ〜、腹痛てぇわ〜。」
「謝ってる割には、反省の色が見られない‼︎
馬鹿にしてる⁉︎」
すると、幸くんは笑いを止めて真面目な顔で、でも柔らかく微笑んで、
「してねぇよ。」
ドキッ、とした。
たった一言言った後、彼はそのままスタスタと歩いて行く。
私は幸くんの笑った顔に魅了されてしまったのか、それが頭から離れなかった。
だから、彼に呼ばれるまでぼうっとしていたことに気づかず、遠ざかっていく彼の後ろ姿をただただ見ていたのだ。

