「あれ、その人は…?」

仲間の1人が愛香の存在に気づいた。

「ああ、この子?

白川愛香さんと言って、結婚を前提につきあっているんだ」

各務原が愛香を仲間たちに紹介した。

「は、初めまして、白川愛香です」

愛香は仲間たちに向かって自己紹介をすると、ペコリと小さく頭を下げた。

「あっ、なるほどねー。

彼女を迎えに行ってたからくるのが遅れちゃったのねー。

それで、彼女は何してるの?」

その質問がきたので、
「『青山医院』と言う皮膚科専門の病院で医療事務の仕事をしています」

愛香は答えた。

「へえ、お医者さんかー。

お前、いいヤツを彼女にしたなあ。

うらやましいぞ、このヤロー」

「おいおい、やめろよー」

各務原は仲間たちと一緒にふざけあっていた。