その夜、皇子と智がやってきた。

「美姫、今日は伯父上のところに姫の代わりに行ってくれたそうだな」

「はい」

「すまんな。姫は昔から伯父上が苦手でな」

「だって、あの人気持ち悪いんですもの」

姫は口を尖らせてる。

「まぁそう言うな」

「……はい」

大好きな皇子の制止にはすごく素直。
しおらしく黙った。

「心配するな。姫のことは俺が守るから」

「まぁ嬉しい!お兄さま絶対よ、約束よ!」

そう言うと皇子の胸に飛び込んだ。

あー始まった……。

ふたりがイチャイチャし始めるから、私と智はそっとその場を離れた。


部屋に入るなり、
智は私を抱きしめて私のすべてを食べてしまいそうなキスをくれる。

頭の芯が心地よくしびれる。

キスするだけで、智とひとつになりたいってカラダがココロが叫ぶ。
別々のカラダなのがもどかしくなる。

私たちはそのままひとつになった。