でも、心のどこかで終わりにしたくないって思ってるあたしがいる。

「い…やだ。俺は…続けたい!作詞作曲だけでもしてくれればいいんだ!それに、俺はお前が…好きなんだよ!」

すごく、必死に訴える柊から、突如告白。

本当なら、泣いちゃうぐらい嬉しいけど。

今はーーーー素直に…喜べないよ…

「ごめん。あたし、バンドとかごめんだわ。それにやりたくてやってたわけじゃないし。あんなの無理やりじゃん。それに、あたしあんたの事大嫌いだし。だから、解散。バイバイ。」

どんどん、最低な言葉を吐いていくあたし。

分かってる。

最低な発言。分かってる。

でも…!あたしは柊の重荷にはなりたくないの!

柊だったらもっといい子と組めると思うから。

「それ本気なのか?」

傷ついた表情の柊。

「うん、もちろん本気。あたし、バンドとか疲れちゃったの。もう、だから、やりたくない。そういうことだから。」

ごめんなさい。

疲れちゃったなんて大嘘。

疲れなんて吹き飛ぶぐらい楽しいの。

幸せだったの。

好きな人の隣で。

自分が作った歌を奏でて。

笑いあって。

幸せだったの。

本当にーーーーーーーーーー。