カナが出掛けてしまうと、する事がなくなった俺は見てもいないテレビをつけたまま煙草を口に運ぶ。 洗いたてだった灰皿はいつの間にか山のように吸い殻がたまり、気付けば今日が終わっていた。 あの男に再開して、帰ってこないなんてこと…… 壁に掛けられた時計を見つめながら、嫌な想像ばかりを膨らませてしまう。 早く帰ってこい。 不安が苛立ちへと変わる前に…… 早く俺の元へと帰ってきてくれ。 カチカチ…… カチカチ…… 秒針の音だけが虚しく部屋中に響き渡っていた。