叫べ、叫べ、大きく叫べ!


さらにその勢いで望んでもない言葉を聞かされた。


『おかえり』という言葉を待ってた。


でも、帰宅した私に母は『何で帰ってきたの!?』って。


“熱があるから”


そう言いたくても反論さえさせてくれないその状況に口は噤んだまま。


だから、私はサボることも早退することも出来ない。
ましてや学校を休むことすらも出来ない。


本当、なんて家族なのだろう……──。



予鈴を耳にし、むくりと体を起こす。


まだ抜けきれない真っ暗な色を胸に残したまま、屋上を出た。