叫べ、叫べ、大きく叫べ!


少しずつ落ち着いてきた私は言葉を紡いでいくように今日起こった出来事を話していた。


彼が言った『まだ泣き足りないんじゃないの』の意味がやっと分かったのは不満を言葉にしてからだった。


口から出てくるドス黒い感情が爆発したみたいに涙腺も爆発した。



「私は、っ楽しむことも、笑うこともっ、許されないんだってっ、おかしいよねっなんで妹はよくて私はだめなのっ、せっかく私らしさを取り戻せてた、のにっ」


ずるいよ。いくら私を嫌いだからってあんな言い方はないんじゃないの。何でもかんでも制限付けて楽しい?



「ぅ……っ夏祭り、私も行きたかったよ……っ、つらいのは、お母さんだけじゃ、ないの、にっぅ……」


家中がみんな辛い思いしているんだよ。
わからないの?お父さんだって、栞那だって、みんな傷ついているんだよ。お母さん1人が被害者みたいな言い方しないでよ。



「……っ家に帰りたくないどこかに行っちゃいたいなんなら今すぐにでも楽に、」

「夏澄それ以上は言うな」

「なんで?だって辛いんだよ全部私のせいになるんだよ?あの家はっ……私のことなんてどうでもいいって思ってるんだよ。だったら死んだって、」

「良くない!」


肩を掴まれて私を覗き込むその瞳は叱るように見開いていた。


その圧に怖気付いてしまいそうになるのを唇を噛むことによってかき消す。


死にたい。死なせてよ。あの時あなたが居なかったら死ねたかもしれないのに。
見つけてしまった私も悪いけど。もし、あのまま気付かずに真っ直ぐ前に進んでいたら今頃ラクになれていたかもしれない。


そう思いながら叱るような瞳に負けじと睨み返す。