もう好きじゃない

「呼んでくれたら行かない」
「こないで」
「呼んで早く」
「こないで!」
叫んだ葉月に驚き足を止めた

「私に話しかけないで私も関わらないから
私を苦しめないで…」
と言った葉月は苦しそう顔をした

そして走って去ろうとする葉月の背中に
会って話したいと叫んだ

葉月は足を緩めることなく行ってしまった
でも来てくれることを祈ろう



俺は学校から出て噴水公園に向かった
俺が言った時間まではまだ時間がある

来てくれ頼む…



そんな俺の願いもむなしく時間より1時間経った

ふと頬になにか当たったなと思ったら
雨が降ってきた

帰ろうとは思わなかった