もう好きじゃない

翔夜side

ふと隣を歩く葉月を見た

葉月はかわいい
1年の時に同じクラスになった俺は初めて
葉月を見た時一目惚れをした

でも葉月は俺に興味がないようで
話すチャンスがなかった

このままただのクラスメイト止まりじゃ嫌だな

勇気を振り絞って話しかけることにした

「西野さん、ちょっと来てくれない?」

俺を見上げる彼女は
少し不思議な顔をしながらも付いてきてくれた

「ずっと好きだった。付き合って」

自分で言っといてありきたりな告白だと思った

目の前の彼女は
少し驚いた顔をして
「私もずっと好きでした!」

まさか俺を好きでいてくれたなんて
嬉しい

「よろしくな」
俺は少し笑って言った

君は俺に続いてふにゃっと笑った
その笑顔をずっと守りたいと思った