もう好きじゃない


目が覚めると放課後だった
外からは部活をやってる声がする

結局午後の授業サボっちゃったな
家に帰ってすぐ寝よう


教室に入ると誰もいなかった
そりゃみんな帰ってるよなーなんて思っていたら


ガラガラ

誰か入ってきた
誰か確認しようと振り向いたら翔夜がいた

「お前今までどこにいたんだよっ!」
「えと空いてる教室」
「ほんと探したんだからな!」

そう言う翔夜の額には汗が

「そうなんだバイバイ加藤くん」
その場から立ち去ろうとすると
腕を掴まれた

びっくりして後ずさった私に
「その加藤くんってのやめろよ」
「もう他人なんだしいいじゃん」
「…別れてないから」
「私の中では別れた」
「…」
「そこどいて加藤くん」
「…やだ」
「どいて」
「その呼び方やめるまでどかない」
「やめないからいいからどいて」
「名前で呼べよ」
そう言って翔夜は近寄ってきた

「こないで」
「呼んでくれたら行かない」
「こないで」
「呼んでよ早く」
「こないで!」
叫ぶと翔夜は歩くのをやめた

「今さらなんなの!私にもう話しかけないで
私ももう関わらないから。これ以上私を苦しめないで…」

そう言い放ち走って教室から出た

「待てよ!葉月!」
「今日の18時に会って話合おう!」
「噴水公園で待ってるから!」

なにか叫んでるけど気にしない
絶対行かない

家につきすぐベットにダイブした
今の時間は17時30分
絶対行くもんか
そう思い枕に顔をうめた