~馬村side~




舞月がっ!!




俺はもう殴ったってダメージすら与えられないくらい体力がもうない。だからせめて盾になるくらいしようっ。そう思って飛び出すが仕草が俺を止めた。



馬「仕草さんっ!!!」




けどこのままじゃ舞月がー。





美「なに心配そうな顔してんだよ。馬村」




舞月は俺の顔を見てそういった。








ーバキッ!!!!!ー








後ろに吹っ飛ぶ体を俺はただ見ていた。






美「私がやられる?……調子にのんな」




バランスを崩したあの状態であんなに相手を吹っ飛ばす女…舞月をみて、まるで幼い頃に流星を見た時のような感じがあった。


その強さ…圧倒的な力。わかってしまった。…こいつには絶対適わないって。そのカリスマ的な力に見入ってしまう。



馬「すげぇ…」



噂。そう言ってた自分に言ってやりたい。…舞月は最強なんだって。



美「なにボケっとしてんだよ」



みとれてしまっていた俺をみて吹き出した舞月。



仕「馬村、まだいけるな?」



挑発してんのかよ。仕草さんはっ



馬「当然っ」



それからも舞月は俺の何倍もの人数を簡単に倒していく。










馬「もうたくさん倒したはずなのになんだよこの人数!!!」





ただ舞月がいるからと言っても敵が弱いわけじゃない。




ーブッブー!ー




南「美月ぃぃぃい!!!」




だけどそこに夜舞のやつらが来てくれた。

そいつらも俺とは比べられねぇほど強い。



これが夜舞。これがトップなんだ…。トップファイブと呼ばれる俺達との差はどのくらいなんだろうか。…ひとつわかるのは、今の俺らじゃ夜舞には適わないということ。たくさんの族が敵視するのではなく、憧れる理由はここにある。




馬「かっけぇ」




俺もそのうちの1人になってしまったようだ。