moon~満ちる日舞う少女~【上】







祐「まぁここに座れ」



言われた通り座る。




祐「それでなんだっけ?」



美「あぁ。えっと、家を出て倉庫に行く時に変装していくために桂が欲しいんです」



祐「なるほどなぁ~。ん?美月今まではどうしてたんだ?」



美「前は…」



私は境南から東高に行くことになったこととその経緯を説明する。



祐「なかなか面白そうだなぁ。しかも理事長が愛斗だし!それに、月龍がいるなんてなぁ」



美「あはは」



祐「美月はなんで月龍のやつらに隠すんだ?」



まあ確かにバレてもどうもない。けど…



美「いつか月龍と戦うことになった時、手を抜きそうです。…それに、私は夜舞以外必要ないんです」