仕「今俺たち黄平を潰そうとしているのは青龍という族と同盟を組んだ紅嵐、そして皇帝だ」



奈「皇帝って…最近勢力を伸ばしているっていう…」



仕「あぁ。出来て間もないのに、次々と族を潰していく。」



トップファイブ程の強さはないにしても、青龍と紅嵐は昔からある有名な族だ。そんな3つの族が攻めてきたら確かに黄平だけで抑えることは難しい。



仕「…頼む。俺は総長になってまだ間もないが、受け継いだからには守りたいんだよ」



仕種が黄平を大切に思っているのは知っている。私も少しだけど交流のある黄平が潰されるのは、嫌だ。それは多分、夜舞のみんな同じ。


私は壁に立っているみんなをみた。みんな私の言うことについていくって言っくれる。



美「…仕種…」



仕「…あぁ」



美「同盟は……結べない」



そう言ったら、仕種は目をそらさないけど、馬村が立ち上がった。



馬「なんでだよ!!俺はまだ新人で舞月や夜舞のこと全く知らねぇけどよ、みんな声を合わせて言うんだよ!夜舞は強くてかっこいいって!!そんなに強いなら助けてくれよ!!……世界最強の舞月は本当は弱ぇんじゃねえのか?!!なぁ!!」



譲「あぁん?!!!美月が弱いわけねぇだろ!!!調子に乗ってんじゃねぇよ!!」



仕「馬村、辞めろ」


言い返そうと口を開いた馬村を静止した。



奈「譲もやめろ」


私の代わりに奈津が譲を止めた。