ごめんね。南。あんたにそんな顔させちゃったね。でも…
美「私は、言わない」
そう決めた。
南「ーっ」
美「もし月龍と戦うことになったら、南は本気でできる?」
南「できるっ!」
美「本当に?」
南「…」
美「なんでわざわざこんな格好してるかわかる?バレたくないからよ。……………だから」
これは言いたくなかった。でもこれを言えば南は必ずyes以外の答えはださない。
だけど、言わないといけない。…
美「これは舞月としていう。…修也達とは線引きをして付き合え」
南はすこし同様したあと、答えが決まったのか瞳が揺るがなくなった。
南「それが総長の命令なら」
ほらね。…答えは決まってたの。南は総長に忠誠心があってそれは真田のとは違う。真田は私に憧れているからと言って敬語を使ってる。ただそれだけ。
南「美月…ごめん」
美「…?」
南「美月が俺のために言ってくれとることくらいわかっとるんや。俺が傷つかんようにっておもってくれとることなんてわかっとう。…それを、総長に言わせてもうたな…」
美「……ばかだなぁ。仲間のためなら私は何だってするよ」
南「夜舞ってこと、バレんように俺も協力する。美月が総長ってこと。バレたらあかんって、俺も思っとるから」
全国トップ。No.1の夜舞。そのおもりは重たくて、崩れかけるときもある。だけどそのトップである私がみんなを守る。舞月の名にかけて。

