美「…ごめん香月、先行ってて」



学校についてから香月にそう告げて私は逆方向へ向かった。






美「…なに?…陸」



陸「よく気づいたな」



美「見えたもん」


うそ。気配と殺気を感じた。



陸「単刀直入に言う。…なんで断った」



美「…陸は私に入って欲しくないんじゃないの?」



陸「当然だ。女なんて…」



悲しい目…私は陸みたいな目を何度もみた。



陸「だけど、俺達は守らねぇといけねぇもんなら守る。そう決めてやってきた。…だから、修也が決めたんならお前を…」



美「ねえ陸」



陸「あ?」



美「私は陸が言う守られる対象?」




陸「…そうだ」




守られる。…嫌な響き。




陸「お前はいま狙われてる。西欧は薬とかやっててどんな卑怯な手も使ってくる。だから今だけ姫をやれ。…修也達だってお前を気にしてるんだよ。お前を守りたいって」



やめて…