眩しい朝陽に目が覚めた。

あれ……私、昨日の夜寝る時ちゃんとカーテン閉めなかったっけ?


あまりに眩しい朝陽。そしてなぜか異様に喉の渇きを覚え、いつもはなかなか起きれないのに、瞼を開け起き上がろうとしたけれど、身体が動かない。


「あれ……?」

閉じてしまいそうな瞼を必死に開け続け、次第にクリアになってきた視界に目を見張ってしまう。

どう見てもいつも寝起きしている自分の部屋じゃない。

それになに? さっきからずっと身体に圧し掛かる重みは。


モゾモゾと身体を動かしていると背後から「んっ……」と声が聞こえてきた。

その瞬間、思い出してしまった。昨夜のことを。

「ミャー、起きたの?」

寝起きだからか耳元で囁かれた擦れた声が妙に色っぽくて、朝からドキッとしてしまった。

「あ……えっと、おっ、おはようございます」

一瞬にして昨夜のことを思い出してしまい、テンパって声が上擦ってしまう。

すると南さんは私の頬に自分の頬を寄せ、クスクスと笑い出した。

「おはよう、ミャー」

そして背後からギュッと抱きしめてくる。