それから、お母さんは何と二万円もくれて…


部屋に行って、紅ちゃんはショーパンツに上はシフォンの半袖のトップス

私は、シフォンの花柄の膝よりも5センチくらい短いワンピース

をそれぞれ来て、家を出た

「紅ちゃんっ!」

「なにー?って、もう可愛い〜!」

「紅ちゃん、楽しいねっ!」

「ねっ!本当に高校入ってこんなに仲良くなれる友達できるなんて思ってなかったから、すんごく嬉しい!」

「私もっ!」

そんな他愛もない話をしながら駅について、上りの電車に乗る

中はクーラーが効いていて涼しかった

夏休みってこともあってか、学生さんが多かった

つり革に捕まって二人で立った

15分くらいだから苦ではないから……



発車してから10分くらい経った頃、ふと違和感を感じた

それは、紅ちゃんも同じだったようで……

「……っ」

怖くて恐くて…あの時を思い出した

「にぃっ……むら、くっ……」

気づいたら新村くんの名前を呼んでいた

……あの時もそうだったな、何て冷静に考えてたり。


すると、その違和感が消えた……

と同時に、ドスの効いた低い声が聞こえた

「オッサン、何してくれてんだよ」

その声に、ドキンっと胸がなったのは、……

「にいむら、くん…」

「しずく、我慢しないでよ」

「ごめ…「取り敢えずあと2分くらいだから、駅ついたら駅員室な」

新村くんがそう言うと、その男の人は声を上げた

「そっ、それだけは勘弁してくだせぇっ!だって、だって駅員室に行ったら…「黙れよ…コイツのこと痴漢しやがって、タダで済むと思ってんの?」