結局、全国大会で優勝……?は出来ず、先輩たちともお別れとなった

優生先輩は、まだ学校へ顔は出していないみたいで、皆心配していた

「し〜ずく!」

「紅ちゃん……」

夏休みも目前となった学校では、皆休みの計画を立てています

「あーもー!そんな顔しないのっ!」

多分、バツが悪そうな顔をしていたのかな……?

紅ちゃんが、私の頬をつまんで、左右に振ってきた

「ふぇにひゃん、いひゃいよ」

「あはは!もう〜かわいい!ね?笑って!」

「夏休みまであと1週間だし!」

……けれど…優生先輩がまだ学校へ来れてない今…そんなこと……

「しずくっ!ちょっと、放課後付き合ってほしいところがあるんだけど、いい?」

「えっ……と…けど、部活…」

「今日、吹部休みだって!何か先生が!たまにはーって!」

えぇ……でも連絡されてないし…本当かな…

なんて、失礼だよね、私!もう!

「嘘じゃあないよ(笑)」

「えっ!?」

「顔に出すぎ(笑)」

そっか……そうかなぁ?

けれど前にも確か、新村くんに言われた気がする……

「とにかく!放課後お願いっ!」

頭を下げて、手をパンっと顔の前で合掌してお願いする姿に、断れなかった