それから、どうなったのかは覚えてない

ただ、私が泣いてたことと、優生先輩が目を覚まさないこと

それだけが残っている

……あとは、痛みだけ


気がついたら、病院のベッドの上にいた





「……っ!しずくっ!」


目を覚ました時に、泣いた姿のお母さんがいた


「おかっ……さ……」

「ごめんねっ……守ってあげられなくてっ……ごめっ!」

「おかっさ……わたしっ……わたしっ……」

お母さんの前で泣くことも初めてだった

だから、余計にお母さんは泣いた

何があったのかも、きっとお母さんは分かっている……



「優生先輩っ!」

「え?」

突然私が叫ぶものだから、驚く

「優生先輩っ……私の他にもう1人……いたはず……」

「あ!その子なら、手術して、今は普通病棟の一人部屋で眠ってるわ」

それを聞き、ホット胸をなでおろす


……本当に…私は何てことを…